アナログ原稿作成マニュアル

カラー原稿の作り方

多色刷り原稿の作り方

本文原稿の作り方

アナログ原稿オプション

カラー表紙原稿の作り方

原稿の素材について

製版(スキャニング)時に円筒形に巻き付けてスキャンしますので、原稿は丸められるくらいの柔らかい状態に作成して下さい。市販の表紙用原稿用紙がおすすめです。
(ボードに描かれた場合はご自分で剥がされるか、弊社で剥がす必要があります。ボード剥がし代は別途加算料金がかかります)
※原稿は、凹凸をあまり作らず平坦な状態に作成して下さい。
モデリングペーストなどを使い紙面に盛り上げを作っている場合、割れや剥がれが発生する場合がございます。
※原稿にシールなどを貼った場合うまく再現できません。絵柄や色がとんだり、潰れたりします。

原稿用紙について

原稿の大きさは、基本的に原寸(出来上がりの大きさ)で描いてください。
それ以上のサイズでも受付は可能ですが、原稿用紙の大きさが表1表4合わせてA3以上の大きさになると、加算料金がかかります。
※表1と表4を別々に作成されると、加算料金がかかります。
サイズ・背幅については「原稿作成の基本:用紙サイズ」をご覧ください。 背幅の計算は「自動見積・予約システム」にて自動計算が可能です。

色使いについて

オフセットの4色フルカラー印刷は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で印刷します。 (5色は、蛍光ピンクも入ります。) そのため、以下の色は残念ながら再現ができないことになります。
  • ・蛍光色、メタリック、金銀(5色カラーの時のみ、蛍光ピンクが再現できます)
  • ・鮮やかな青、白を混ぜたような青、エメラルドグリーン等の色は完全な再現ができず、沈んだ暗い色合いになります。
  • ・極端に薄い色や淡い色調のものは、製版(スキャニング)際にうまく色が拾えない場合があります。
  • ・ある色を再現しようとすると、他の色に影響を与える場合があります
    例:肌からシアン抜きをしようとして、シアンの濃度を下げた際、肌以外のシアンも一緒に濃度が下がってしまう
  • ・5色カラーはマゼンタを使う場所と蛍光ピンクを使う場所を切り分ける必要があります。
  • ・両方の色が混ざり合うような形で混在するような塗り方ですと、切り分けが出来ない場合があります。

完全原稿とは

同人誌は、基本的に完全原稿(こちらで原稿に何も手を入れなくていい状態の原稿)での入稿というのが一般的です。
完全原稿の主な条件は以下のとおりです。
  • ・表1と表4が繋がった一枚絵になっている。
  • ・ぬりたしを含めた大きさがA3規格内に収まっている。
  • ・文字や模様が絵の一部として原画に書き込んであり、そのままスキャニング出来る。
  • ・一回のスキャニングで作業が完了できる。
完成原稿のイメージ完成原稿のイメージ

指定のある原稿について

画像を見ていただくと解りますが、原画がある上にトレーシングペーパーなどがかけられており、そのトレーシングペーパーに「タイトルは○○フォントの△△ サイズで、色は■■で」…というような指示が描いて有ります。 印刷所はその指示書を見ながら、文字を打ったり、色をつけたり…と、原稿のスキャン以外の作 業をして、原稿を完成させます。
指定原稿指定のある原稿のイメージ

指定のある原稿の作り方

  1. (1)入れたい文字や柄の版下を、イラスト原稿とは別に用意します。 この版下は入れたい色で作るのではなくモノクロの版下で作って下さい。 また、イラスト原稿の大きさにかかわらず指定の版下は原寸(出来上がり)の大きさで作成します。
  2. (2)イラスト原稿を出来上がりの大きさにコピーし、トンボをつけます。
  3. (3)その上にトレーシングペーパーをかぶせて片側をセロテープで止め、トンボを写し取ります。そして指定を入れたい位置に正確に文字等の指定の版下を貼り込んでいきます。
  4. (4)その上にさらに薄めのトレーシングペーパーをかぶせて片側をセロテープで止め、入れたい文字等に関しての指定(指示)を分かりやすい赤色等で書き込みます(その文字につけたい色、ケヌキ、白フチなど)。
指定のある原稿の作り方指定のある原稿の作り方

指定のいろいろ

    1. 1.ケヌキ …… イラスト原稿のイラストを抜いて、指定の文字等を入れます。
    2. 2.ノセ …… イラスト原稿の上に重なるように指定の文字等を入れます。
    3. 3.白フチ …… 指定の周りに白いフチをつけてイラスト原稿に入れます。
    4. 4.白ヌキ …… イラスト原稿から指定の部分を白く抜きます。
    • ・指定の文字等をイラストと同じような色で指定すると、溶け込んで見えなくなってしまう可能性があります。その場合、フチをつけることをお勧めします。
    • ・色の指定はカラーチャートをもとにお願いします。
    • ・文字の原稿を当社で作成することもできます。使用できる文字見本帳をご希望の方はお問合せ下さい。
    sitei_s指定のある原稿の作り方

多色表紙の作り方

原稿の素材について

【用紙の素材】

  • 原稿は、市販の表紙用原稿用紙がおすすめです。 凹凸を作らず平坦な状態に作成して下さい。
  • 表1と表4を別々に作る時は、同人誌用の本文原稿を使って作成していただいても構いません。
  • 凹凸の少ない画用紙や、少し厚手のケント紙や上質紙でも結構です。
  • トレーシングペーパーを原稿用紙として使用するとベタやのりでゆがんでしまい、版がずれる原因になります。 なるべく通常の原稿用紙をご使用下さい。

【筆記用具】

  • 墨汁や油性ペンなど、しっかり黒くかけるもの。薄墨や鉛筆で書いたものは、線がとんだり掠れたりしてしまいます。
  • ボールペンで書いたものは、色が拾えません。原稿作成にボールペンは禁物です。

原稿用紙について

  • B5、A5などの規格のサイズでご入稿下さい。
  • 表1(表紙)と表4(裏表紙)の方向は間違いやすいのでご注意下さい。
    右綴じですと、表1が左側、表4が右側となります。表1と表4を分けて作成される場合、
    原稿の裏や余白部分にどちらが表1か表4かをご記入いただくことをおすすめいたします。

サイズについては「原稿作成の基本:用紙サイズ」をご覧ください。
背幅の計算は「自動見積・予約システム」にて自動計算が可能です。

原稿の作り方について

原稿は画像のように、インクの色ごとに別々の原稿用紙に作成してください。何色刷の場合でも、原稿は必ずスミ一色で作成します。 原稿は刷る色ごとに別々に作成します。トンボを確認しながら色合わせに注意して作成しましょう。 色を重ねることで元のインクとは異なる色が出ます。(黄色+青=緑など)
0102_02_01多色表紙のイメージ

印刷色選びの時のポイントと注意

  • インクは半透明なため、重なると下の色が透けて見えます。 紙の色、重ねる色などに影響を受けますので、印刷色選びの時には充分にご注意下さい。
【メタリックインク、金、銀等、不透明インクについての注意点】

  • 上記は不透明インクではありますが、下にある色を完全に遮蔽することはできません。下に印刷した色や紙地の色が僅かに透けます。
  • メタリックインクは金属の粉を混ぜてあるインクですので、この上に印刷をしようとしてもインクをはじいてしまい、
    うまく印刷できません。メタリックインクを利用される際は、その点に気をつけて原稿を作成してください。

本文原稿の作り方

原稿の素材とサイズについて

  • 原稿用紙は、同人誌用の市販の原稿をご利用ください。 投稿用サイズの入稿も受け付けておりますが、
    投稿サイズからA5サイズへの縮小には 1Pにつき100円+税の加算料金がかかります。
【筆記用具】

  • スミの濃いものを使用して下さい。
  • 薄墨や、色が灰色だったり消しゴムで薄くなっていたりすると、擦れて無くなってしまうことがあります。
    また、ボールペンは色が拾えませんので使用しないで下さい。

原稿作成においての注意

【色のついたものを原稿用紙に貼り込んでも、きれいに再現できません】

【インクジェットプリンタ等でモノクロ/グレー出力したものは美しく再現できません】

一見すると黒でも、実際は色が使われていたり、製版で拾えない細かい点でできている場合があります。 データのプリント出力にはモノクロレーザープリンタをお勧めします。

【断ち切りにかかる絵柄は、ぬりたし一杯まで絵を書いてください】
断ち切りで絵柄やトーンが終わっていると、本が仕上がったときに白いフチが出る場合があります。

【断ち切り線近くには大事な文字、絵柄を配置しないでください】
製版・製本時、若干のズレが生じる為、断ち切り線から5mm付近には、切らせたくない大事な文字・ 絵柄を配置しないようにしましょう。

【のど側(本で綴じる側)は見えにくくなります】
本の綴じる側は、必然的に文字や絵柄が見え難くなります。綴じ側5mm以内に大事な文字や絵柄を 配置しないほうが見やすい本になります。

【トンボは消さないようにしましょう】
原稿用紙の四隅、四方の中心にある線はトンボと言い、面付け時の大事な目安となっています。 紙などを貼り込んだりベタで塗りつぶしたりして消してしまわないようご注意下さい。

【投稿サイズ(310mm×220mm)からA5への縮小】
投稿サイズからA5への、67.5%以上の縮小率だと、1ページにつき100円+税の加算料金がかかります。 また、縮小によるモアレの心配も出てきます。

タチキリ01

絵柄は塗り足し一杯描こう!

タチキリ02

切らせたくないものはなるべく内側へ!

スクリーントーンの注意点

漫画用に販売されているスクリーントーンでも、品質の悪いものがあります。 以下の点にお気をつけください。
【印刷の濃度の薄いトーン、灰色のトーン】
一見黒でも、拡大してみると濃度が薄かったりグレーになっているものがあります。 きれいに印刷されない場合がありますのでご注意ください。

【アミの細かいもの】
平アミ、柄トーンとも、あまり細かくなりますと製版機の限界を越えてしまい、うまく再現されません。 細かいトーンは避けた方が奇麗な印刷が出来ます。

【接着剤の白さが強いトーン】
下にある線画や、トーン自体のアミをとばしてしまいます。同様に、劣化して色の変わってしまったトーンも、 絵を見え難くする一因となります。ご注意ください。

【三重以上に重ねたトーン】
製版はカメラのレンズを通すのと非常に近い仕組みを使って行うため、 トーンが厚いとピントがずれてぼやけてしまいます。黒くツブレてしまいますのでおすすめしません。 不要な透明部分を取り除いたほうが奇麗に印刷できます。

【きちんと圧着されていないトーン】
トーンの浮きが真っ黒に潰れたり、こすり後が再現されたり、また、トーンが剥がれたりしてしまいます。 しっかり全体をこすってトーンを圧着しましょう。

【トーンの下のホワイト修正】
段差が影になって再現されることがあります。なるべく使用されないことをおすすめいたします。

その他の注意点

【色鉛筆、マーカー】 印刷には出ないといわれている青色でも、濃く書いたりトーンの下に入り込むと 印刷にしっかり出てしまいますのでご注意ください。 また、赤系統(紫やオレンジ)は蛍光色であっても印刷に出ますので、原稿には使用しないほうが奇麗な印刷が出来ます。
【下書き】 下書きの鉛筆線はきれいに消してください。特にトーンの下に薄く残っている線は印刷に出ることがあります。
【台詞の貼り込み】 台詞など文字を貼り込んだ時の糊はきれいに取り除いてください。原稿同士がくっつき、原稿破損やトーンの剥がれに影響します。
【ノンブル(ページ番号)】 必須です。全体の9割以上・タチキリの内側にお付けください。

アナログ原稿用オプション一覧

アナログ(手書き)4色カラー

基本料金で出来ること

カラー原稿の分解1点分 (表1と表4が繋がっていてA3以下のサイズの原稿)
※表1と表4が別原稿で面付けが可能な時は面付代1,100円のみいただきます。
カラー原稿の拡大縮小 (原稿用紙サイズはA3未満。最小縮小率25%まで) 可能な指定方法、指定箇所数は、5色カラーより少なく設定されています。
文字入れ等の指定は、最大2色2カ所まで+5,500円)。1色2カ所までは+3,300円)。
料金は60字までの文字打ち代を含みます。指定はケヌキ、ノセ、白ヌキに限ります。
イラストキリヌキ、特殊製版等のオプションは使用出来ません。
1日本は下方に記載しております基本料金がかかります。また、1日本は仕様が異なりますので下方の項目をご参照ください。

アナログ(手書き)5色カラー

基本料金で出来ること カラー原稿の分解1点分 (表1と表4が繋がっていてA3以下のサイズの原稿)
※表1と表4が別原稿で面付けが可能な時は面付代1,100円)のみいただきます。
カラー原稿の拡大縮小 (原稿用紙サイズはA3未満。最小縮小率25%まで) 文字、模様の指定:4色6箇所まで無料
(色入れ(カラーチャート内より自由に色指定可能)・白ヌキ指定・ケヌキ指定・ノセ指定 )

 

アナログ(手書き)カラー通常加算表

項目 単位 4色 5色 限定
文字組 1行 20字迄 1,100円 550円 4cm以上の文字、円打ちなどは割増し
同書体2行以降 880円 440円
飾り罫 B6 1,100円 1,100円 特殊な形は割増
A5 1,540円 1,540円 特殊な形は割増
B5 1,760円 1,760円 特殊な形は割増
罫引き 直線 1本 220円 110円 特殊な形は割増
罫引き 円・四角 1オブジェクト 440円 220円
色指定 4色6ヶ所 —- 0円
1色1ヶ所の指定 (文字、模様の白ヌキ・ケヌキ・ノセ指定含む) 273円 3,300円 0円 60字迄の文字組代金を含みます
2色2ヶ所の指定 (文字、模様の白ヌキ・ケヌキ・ノセ指定含む) 1指定 5,500円 0円 60字迄の文字組代金を含みます
5色目以降1指定 273円 —- 273円 5色カラーは4色6指定まで無料
7指定以降 1指定 —- 273円
切り抜き(人物等) 1キャラクター 4,400円 2,200円
カゲ、フチ指定 1指定1ヶ所 550円 273円
台紙別撮影 1ショット 550円 550円
円ぼかし・四方ぼかし 1ヶ所 1,100円 1,100円
表1+表4等の面付 1貼り 1,100円 1,100円
グラデーション 1ヶ所 2,200円 1,100円
ストライプなど模様 1ヶ所 1,100円~ 1,100円~
カラーの2点目からの分解 1点 5,500円 5,500円
カラー別分解大サイズ 1点 5,500円 5,500円 A3ワイド~B3
特殊な分解(砂目・半調・減調・粗線・セピア調) 1点 3,300円 1,650円
ボード剥がし 1点 1,100円 1,100円 原稿状態により必要性を判断します

 

 

割増の場合のアナログ表紙加算料金

※割増は上記の通常アナログ料金・ラインナップと異なります。

項目 単位 価格 備考
基本加算料金(スキャニング代) 3,300円
カラー2点目からの分解 7,150円 面付けができない表4原稿など
文字入れ 1色1ヶ所まで 3,300円 行数は最大4行。それ以上は別途お見積り。※文字数が多いとお受けできない場合有
文字入れ 2色2ヶ所まで 5,500円
文字の色 当社多色刷りの基本色36色より、蛍光、金・銀・サイバーピンクを除く29色を4色分解した色としてご利用いただけます。
フォント(書体) 当社の「タイトル用文字見本」掲載フォント
文字加工 ケヌキ、白抜き、白フチのみ

 

 

アナログ本文加算料金

※基本的にはデータ原稿と同額でお受けしております。以下の条件がついた場合は加算がございます。

項目 単位 価格 備考
基本加算料金 無料 基本的にはデータ原稿と同額でお受けしております
原稿のサイズは合っているが、 市販のものではなく使用範囲等が印刷されていないもの 1頁 110~330円 弊社以外の印刷所のものでも、大抵の場合範囲が印刷されているので、 加算は必要ございません。
寸法が統一されているが変則的なもの (原則としてお受けできませんが、やむを得ない場合) 1頁 220~440円 面付けができない表4原稿など
ノンブル入れ 1頁 55円 ノンブルは必ずおつけ下さい(総頁数の90%以上)。 止むを得ない事情で当社にてノンブルをつける場合は加算料金をいただきます。 なお、弊社でのノンブル追加は 隠しノンブル (冊子の綴じ側に極小サイズで配置されるもの)として入れさせていただきます。
投稿サイズ→A5サイズ縮小 1頁 110円 通常はB5又はA5原寸サイズにて原稿をご入稿頂いておりますが、 別途加算料金にて投稿→A5サイズもお受けしております。
本文原稿がデータ・アナログ混在の場合 1頁 550円 台割によっては、加算が発生する場合がございます。

 

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