MediBang Paint (メディバンペイント)はMac、Windows 両対応のペイントソフトです。
クラウド上へデータ保存、タブレット・スマホで制作が可能です。
作業検証はMacOS13.5 メディバンペイントVer.29.1を使用。
※注意:詳しいソフトの使用・操作方法に関するお問合せはメディバンペイント様へご確認ください。
弊社ではお答えできかねる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
MediBang Paint(メディバンペイント)公式:http://medibangpaint.com/
MediBang Paintでの保存設定 | 「画像の新規作成」の設定方法 | データの書き出し・保存方法
MediBang Paintでの保存設定
カラー表紙・カラー本文 | モノクロ本文 | |
---|---|---|
形式 | PSDのみ | |
原稿サイズ | 実寸サイズ+塗り足し(天地左右に各3mmずつ) >>原稿サイズについて | |
カラーモード | RGB・CMYK | 8bitグレースケール/1bitモノクロ2階調 |
画像解像度 | 350dpi | 600dpi |
備考 | ※表紙原稿は、塗り足し3mmと背幅を入れたサイズで原稿を新規作成してください。 ※レイヤーを1枚に統合し、不透明度が100%になっているか確認の上ご入稿ください。 ※本文ファイル名は、必ずノンブルと同じ番号にそろえてください。 ※データの受付・確認は、基本的にはAdobe Photoshopで行います。 2022年11月検証、iPad版での書き出しはRGB形式のみです。 多色刷表紙、本文原稿をRGBでご入稿いただいた場合は弊社でグレースケールに変換します。 |
専用テンプレート
テンプレートファイルはmdp形式です。 入稿を行う際はレイヤーを統合しpsd形式へと変換をお願いします。
テンプレートは背幅4mmで作成しております。 その他背幅・サイズは下記の新規原稿作成を元にご作成ください。
(背幅計算は自動見積&予約システムをご利用ください)
「画像の新規作成」の設定方法
メディバンペイントの【画像の新規作成】の設定方法は、作りたい原稿の種類によって異なります。
はじめに、[ファイル]メニュー→[新規作成]→[マンガ]タブを選択します。
■フルカラー表紙・カラー本文原稿の新規作成方法
<例:A5仕上がりの同人誌を作成する場合>
- ・テンプレート:「同人誌(A5仕上がり)350dpi」を選択。
- ・原稿用紙サイズ:「塗り足し外に余白を付けない」を選択。
- ・解像度:「350dpi」のままです。
- ・背景色:「白」を選択。
- ・外枠、内枠:テンプレートのままで良いです。
- ・塗り足し:「3mm」と入力。
- ・見開き/くるみ表紙:見開きで作成する場合はチェックを入れます。
- ・背表紙幅:入稿予定の冊子の背幅を入力します。
※背幅は「自動見積&予約システム」で計算できます。ぜひご活用ください。
■モノクロ本文・多色刷り表紙原稿の新規作成方法
- ・テンプレート:「同人誌(A5仕上がり)600dpi」を選択してください。
- ・原稿用紙サイズ:「塗り足し外に余白を付けない」を選択してください。
- ・解像度:「600dpi」と入力してください。
- ・背景色:「白」を選択してください。
- ・外枠、内枠:テンプレートのままで良いです。
- ・塗り足し:「3mm」と入力してください。
- ・見開き/くるみ表紙:見開きで作成する場合はチェックを入れます。
- ・背表紙幅:入稿予定の冊子の背幅を入力します。
※背幅は「自動見積&予約システム」で計算できます。ぜひご活用ください。
■冊子の各サイズの入力数値
メディバンペイントのテンプレートにないB5、A5以外のサイズの冊子を作る場合は、
下記のサイズを[画像の新規作成]ウインドウの外枠(製本サイズ)に入力してください。
規格 | 仕上がりサイズ | 原稿サイズ(仕上がり+塗り足し3mm) |
---|---|---|
B5 | 182×257mm | 188mm×263mm |
A5 | 148mm×210mm | 154mm×216mm |
B6 | 128mm×182mm | 134mm×188mm |
新書 | 114mm×182mm | 120mm×188mm |
文庫 | 105mm×148mm | 111mm×154mm |
■メディバンペイントでの原稿作成時の注意点
メディバンペイントでは、レイヤー自体にカラーやグレー、モノクロ2階調といったカラーモードを
設定できます。漫画のようなグレーやモノクロで作成したい原稿では、レイヤーの項目を
グレースケール(8bit)またはモノクロ2値(1bit)を選択しましょう。
8bitや1bitレイヤーの場合、レイヤー表示の右下に黒い四角とbit数が表示されます。
※注意:トーンがグレー(不透明度が下がった状態の黒)のアミ点で作成されている場合、印刷時にモアレが発生いたします。
必ず黒(K100)のトーンでお願いします。グレーの背景の上にトーンを乗せた場合もモアレが発生する恐れがあります。
※多色刷り原稿を作成する場合は、グレースケール(8bit)またはモノクロ2値(1bit)を選択し、印刷色ごとにレイヤーを分けてください。原稿は印刷色に関わらず、黒(~グレー階調)のみでお作りください。
■カラープロファイル・色の再現
保存の際はカラーマネジメント設定でカラープロファイルの埋め込みを行うようにお願いします。
(グレースケール/モノクロ原稿の場合は、この作業は不要です)
プロファイル埋め込みが無い場合、緑陽社でAdobeRGBからCMYK変換を行います。
<「カラープロファイルの埋め込み」方法>
【表示】→【カラーマネジメント設定】を選択します。
例:RGBモードで作成する方法
カラーマネジメント設定の「RGBプロファイル」の下にプルダウンメニューがあります。
その中からご希望のカラープロファイルを選択します。
【推奨カラープロファイル】RGB→AdobeRGB,sRGB
※「RGBプロファイル」の下が「————–」であれば、プロファイルの選択がされていません。
選択するとウインドウ上部の「有効にする」チェックボックスが押せるようになるので、チェックを入れてください。
「有効にする」にチェックを入れると絵の色味が変化します。これは選択したカラープロファイルが有効になっている状態です。
データの書き出し・保存方法
原稿をご入稿する際は、レイヤーの統合をお願いします。
メディバンペイントには設定方法によってカラーモードが変わる、プロファイルが埋め込まれないといった場合があります。
以下のラスタライズの方法を使いレイヤーの統合・保存してください。
※多色刷りや、箔押しなどの加工がある場合は、レイヤーを統合せず保存します。
>>レイヤーを統合しない保存方法はこちら
■レイヤーが1枚に統合されたファイルにする方法(ラスタライズ)
【ファイル】メニュー→【ラスタライズ】を選択します。
ラスタライズオプションにウインドウが開くので、ファイル出力を設定していきます。
・フルカラー原稿の場合、【カラー(32bpp)】
・スミの漫画や多色刷り原稿の場合、【グレースケール(8bpp)またはモノクロ2階調(1bpp)】
【レイヤーカラーを黒か白に強制する】と【テキストレイヤーを除外する】の
チェックボックスは外してください。
出力範囲の項目は【塗り足しまで】です。設定ができたらOKを押してください。
2:レイヤーが1枚になったファイル(ファイル名:Untitled)が作成されますので、
不透明度が100%になっているか、カラーモードが合っているかを確認してください。
この「Untitled」のファイルを使用します。
もしフルカラーで作成した原稿がグレーや白黒に変わってしまった場合は、
出力の項目が【カラー】でなく【グレースケール(8bit)】や【モノクロ2階調(1bit)】になっているかもしれません。ご確認ください。
3:「カラープロファイルの埋め込み」がされていることをご確認ください。
(ラスタライズでグレースケールを選択している方は、この作業は不要ですので次の項目4をご参照ください)
>>カラープロファイルの埋め込み方法はこちら
4:カラーモードに合わせてデータを保存する
■グレー・モノクロ原稿・RGBカラー原稿の保存方法
【名前をつけて保存】を選び、PSD形式で保存してください。
[アルファチャンネルを保存しない]のチェックボックスに、チェックを入れてください。
■CMYKカラー原稿の保存方法
[表示〕メニューから[カラープロファイルを適用して表示][CMYKソフトプルーフ]に
チェックを入れるようにしてください。
次に[カラーマネジメント設定]の[有効にする]と[CMYKソフトプルーフ]にチェックボックスを入れます。
<注意>[CMYKソフトプルーフ]はCMYKプロファイルを選択しないと、チェックボックスが押せません。
最後にCMYKデータを書き出します。
[ファイル]メニュー→[書き出し(CMYK形式PSD)]を選択してください。
書き出し保存先を決めてOKを押したら、CMYKデータで保存されます。
■多色刷りや、箔など加工用のレイヤーを残した状態のデータを保存する方法
・2色刷りなどでインク名を指定するとき
(例:「基本色01うすもも」レイヤー、「基本色21スカイブルー」レイヤー)
・印刷データ以外に「箔押し」「NEONカラー」など特殊加工用レイヤーがあるとき
(例:「カラー印刷」レイヤー「箔押し」レイヤー)
[ファイル]メニュー→[名前をつけて保存]を選び、PSD形式で保存してください。
<注意>上記の保存方法の場合、書き出されたファイルのカラープロファイルが埋め込まれません。
お客様の作業環境の色となるべく合わせるために、ご入稿時には原稿の備考欄に
使用したカラープロファイルの記載をお願いします。 >>カラープロファイルの確認方法はこちら
カラープロファイルの種類が不明の場合は、弊社にてAdobeRGBのカラープロファイルを選択して作業を進行いたします。