第2回本フェチ大賞結果発表!今回も素晴らしい作品が勢揃いで選考も白熱しました!
個性の光る装丁の数々と、作り手の皆様の想いを是非お楽しみください。
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まさかの大賞、ありがとうございます!FF零式好きとしても、個人としてもとても嬉しい受賞です。
今回はFF零式作品からのキーワード「虹」「朱」そして虹から派生したタイトル「COLORS」の三点をテーマにデザインを考えた結果の装丁でした。
ラインのみで構成された箔の精度、蛍光色や表紙裏の発色と、それを引き立たせるための高白色の用紙、質感、トレペ扉の効果、本文、どのパーツも全て当初の希望や理想通り+αな仕上がりにしていただき、感無量です。
緑陽社さんには表紙本文とインクから印刷方法に至るまで細部に渡り綿密な相談に乗っていただきました。本という形ならではのものが作れて嬉しいです。
- 基本的には時々のテーマに合った装丁を追求しつつ、一方でテーマ関係なく色々試すのも同人誌ならではの自由性なので、今後も遊びたいです。本文2色刷、蛍光色はまた試したいですね。
- 高精細箔(ホログラム箔オーロラ) / 表2-3印刷 / トレペ扉 / カラー口絵 / 本文2色刷 / 表紙特色追加 / 本文インクをマットスミに変更
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この度は特別賞、ありがとうございます。
十二人の作家による十二ヶ月のお話、というコンセプトに沿った本にするべく、主催二人で出し合ったアイディアの方向性が奇跡的にぴたりとあってこのような形の本になりました。本当に嬉しく思っています。
特に気に入っている装丁は本文紙替え・トレペに白インクでタイトルロゴを印字した扉です。本文紙替えに関してはページ数を合わせるため、一部執筆者様にご面倒をおかけしましたが、実現できて本当に良かったです。
- 本の内容に沿った、意味のある装丁、を目指したいです。また、色々な特殊紙を使ってみたいです。表紙と遊び紙であえて正反対の雰囲気の紙を組み合わせてみたり、紙にこだわった装丁に挑戦していきたいです。
- 高精細箔(銀) / 特殊紙カラー(New特レーブル輝き) / トレペ扉 / 季節の遊び紙(新・星物語) / 本文紙替 / 表2-3印刷 / 2色刷扉
- 書き手も読み手も「参加して、読めてよかった。セイバー好きだ」と思えるものにしたくて想いをつめこんだアンソロジーなので感無量です。ありがとうございます。
精一杯彼女らしいおめかしをして送りだしたかったので、表紙の紙はスタードリームを使いました。似た感じの紙もありますが星のみる夢という名前も含めて愛しくて。
レーザーカットでスカートに見立てて、金模様と星を箔。遊び紙にどの紙を使うかは悩みましたが、staynightだけに夜の深みと明けゆく空をイメージして、星物語の上にトレペでグラデーション+銀箔で派手すぎない輝きを。スカートをめくったら空が広がっているのも浪漫だと思うのです。
- レーザーカットでのレース以外の魅せ方、本文の多色刷り、トレペにフルカラー印刷など憧れます。香り印刷を表紙じゃなくてしおりでセットにするのも楽しそうです。
- 箔押し(艶消し金) / 高精細箔(銀) / 特殊紙表紙(スタードリーム) / トレペ扉 / 季節の遊び紙(新・星物語) / カラー口絵 / レーザーカット
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アイデア賞になったと聞いて驚きました、ありがとうございました。
小説のみのアンソロジーだと伝わるようなシンプルな表紙で、かつ色をキャラクターの人数分入れたいともう一人の主催と相談した結果、遊び紙を寸足らず加工で全部見せる、というものにしました。
色々な紙の中から表紙の紙は質感や色合いがメインキャラクターのイメージのもの、表4では文字が角度によって見失うようにと思って銀インクを選んだのですが予想以上に綺麗に出ていて嬉しかったです。
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今後というか、最初にやろうとしたのが小口に箔押しでした。技術的に可能だと返答をいただいた際には実は驚きました(笑
色々な都合で断念したのですが、いつか小口まで凝った本を作ってみたいです。
- 遊び紙(色上質5色) / 寸足らず表紙 / 箔押し(レインボー) / 特殊紙表紙(リアクションFS)
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文庫判での小説アンソロジーということで色んな意味でこんな文庫本見たことない!と言って頂けるような装丁を目指してデザインさせていただきました。
文庫判の装丁をする機会は滅多にない事なので、イラストを置きながらも如何に文字を生かせるか、文庫本という形で遊べるかを考えながら『本』ということで捲る・触る楽しみも味わっていただければ。
ページ制限ギリギリまで話を詰め込んだ幸せ溢れる一冊を作ることができたのも、執筆者さまのふたりへの愛の賜物です。
初めて装丁に拘ることが出来た一冊にての受賞、本当にありがとうございました!
- 本の内容にリンクした演出をしてみたいなと。どうしてその装丁にしたのか、が伝わるような、装丁・仕様も本の一部というのを表現できるデザインをしてみたいです。
- スポットクリアコート / カラーカバー / カラー口絵 / クラフト扉(前:ビリジアン刷・後:ブルーブラック刷)
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アイデア賞ありがとうございます。前回の受賞作品に感銘を受け装丁に興味を持ち始めたので、知らせを受けてとても驚いています。
印刷色が紙の色の影響を受けるのをデザインに利用できないかと思って作りました。SELECTセットは選べる特殊紙・インクが豊富なので、組み合わせを考えるのが楽しかったです。使用したインクは紅とスカイブルーの二色のみですが、紙の色と箔の色を足せばもっと多くの色で刷っているように見えると思います。始めは上手くいくか心配でしたが、スタッフの方が細かくチェックして下さったおかげで安心して本作りができました。
- クラフト系の紙で海図のような本を作ってみたいです。
大賞 COLORS / 流 みずき様 [ZUi.F]
特色インキ2度刷でインパクト抜群!- 蛍光レッドインクを2度刷り。当社標準用紙の白さと対比し際立ちます。あえて1度刷りの部分を残し深みを与えたこの表現は一見の価値あり!
マットPP上に輝く高精細箔- 通常の箔では表現できない0.2mm程の細いラインを広範囲に使用し、高精細箔の魅力を最大限に引き出しています。
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センスが光る特色の表2-3印刷
- 表紙を開いて初めに目に飛び込むのは鮮やかな表2-3印刷。美しいデザインに一気に惹き込まれます。
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本文もこだわり!マットスミ使用!
- 本文には、ベタが濃く見え艶のないマットスミを使用。表紙や表2-3の蛍光色に負けない強さが活かされています!
本文2色刷の巧みなデザイン
- 蛍光オレンジ+スミの2色刷りはベタと余白のバランスが絶妙。本を横から見た時の美しさまで考慮した設計になっています。
表紙が4色カラーに特色(蛍光赤:TOKA FLASH VIVA DX350)の二度刷り。マット貼り、その上にオーロラ箔。
4色で作られた色は、表1の小口の天側の2.5ミリの小さな水玉8個と背の8個、そして表4のインデックスの細い線3本。面積で言うと1%強。他の99%の面積の大部分を占めるのは蛍光赤の特色です。ま、贅沢だこと。
蛍光赤を二度刷りする発想が凄いですね。もし私がこのお仕事を担当していて も、二度刷りまでは提案できなかったと思います。しかり、作者さんの意図した通り、二度刷りの強い赤は、瞳の奥をコンッとノックし、心臓をきゅっと萎ませる効果を生んでいます。
その赤を活かす「地」の白にも拘られたそうです。弊社がスタンダードで使っている「ハイマッキンレーポスト」を評価してくださったのは、本当に嬉しいことでした。
それとオーロラ箔の使い方が旨い。オーロラ箔は、その美しさを活かすべく、なんとなく指の幅か、その半分程度の幅で使いたくなってしまうものですが、この方は禁欲的に細めのフォント、小さなフォントに使っています。フォントの文字の線幅は0.15~0.25ミリといったところでしょう。表1のCOLORSのタイトルと表4のインデックスの文字全部をオーロラ箔にしています。
この細くこまかい文字がなんと言っていいのか……、あたかもハレーションを起こしたようにボーッと浮き上がって見えてくるんですね。美しくも妖しく都会的な雰囲気を醸し出す。これ、きっと狙っているのでしょう。
そうした点では、表1の血痕のようなものをオーロラ箔の線だけで表現している奇抜なデザインも狙ったものなのかもしれません。トーンがベタに見えるように、線もベタに見える。そのくすんだ銀ベタの中でオーロラが蠢く。
作者はデザイナーさんだと思いますが、加工の効果を知り尽くし、意のままに操れる力量に脱帽です。私、顔を洗って出直してきます。はい。 (代表 武川)
4色で作られた色は、表1の小口の天側の2.5ミリの小さな水玉8個と背の8個、そして表4のインデックスの細い線3本。面積で言うと1%強。他の99%の面積の大部分を占めるのは蛍光赤の特色です。ま、贅沢だこと。
蛍光赤を二度刷りする発想が凄いですね。もし私がこのお仕事を担当していて も、二度刷りまでは提案できなかったと思います。しかり、作者さんの意図した通り、二度刷りの強い赤は、瞳の奥をコンッとノックし、心臓をきゅっと萎ませる効果を生んでいます。
その赤を活かす「地」の白にも拘られたそうです。弊社がスタンダードで使っている「ハイマッキンレーポスト」を評価してくださったのは、本当に嬉しいことでした。
それとオーロラ箔の使い方が旨い。オーロラ箔は、その美しさを活かすべく、なんとなく指の幅か、その半分程度の幅で使いたくなってしまうものですが、この方は禁欲的に細めのフォント、小さなフォントに使っています。フォントの文字の線幅は0.15~0.25ミリといったところでしょう。表1のCOLORSのタイトルと表4のインデックスの文字全部をオーロラ箔にしています。
この細くこまかい文字がなんと言っていいのか……、あたかもハレーションを起こしたようにボーッと浮き上がって見えてくるんですね。美しくも妖しく都会的な雰囲気を醸し出す。これ、きっと狙っているのでしょう。
そうした点では、表1の血痕のようなものをオーロラ箔の線だけで表現している奇抜なデザインも狙ったものなのかもしれません。トーンがベタに見えるように、線もベタに見える。そのくすんだ銀ベタの中でオーロラが蠢く。
作者はデザイナーさんだと思いますが、加工の効果を知り尽くし、意のままに操れる力量に脱帽です。私、顔を洗って出直してきます。はい。 (代表 武川)
特別賞 春夏秋冬(ひととき) / ササキ様 [yummy!]・ 御船 あや様 [標本空間]
特殊紙+カラー印刷+高精細箔- 表紙はあえて印刷をせずデザインされたタイトルを高精細箔のみで上品に表現。裏表紙のカラー印刷が活きています!
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物語に引き込まれる表2-3印刷- 星空を描いた表2-3にはこれから始まる「四季」の冒頭文が書かれ、中身への想像が膨らみます。新・星物語の遊び紙へ続くページの流れも秀逸。
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やさしい空気を作り出すトレペ扉
- トレペ扉へのノンスルーホワイト1色印刷は、物語の始まる冬にぴったり。物語の空気を作る呼吸のように感じます。
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季節の節目を見事に表す2色刷扉!
- 12名の各作家が1か月をテーマに作品を書いてまとめられています。その四季ごとにシルバー×色刷りの扉が現れ次の季節に誘います。
扉と同色の本文紙替え4色
- 季節ごとの扉に合わせ、本文用紙も4色の紙替え!読み手に一層季節を感じさせるアイデア豊かな装丁に感動!
表紙はNew特レーブル輝きアクアブルー。このパール系の紙に表1が銀箔のみ、表4はカラーイラスト。銀箔原稿が繊細なので、高精細な箔押し技術を使いました。
表2-3が青の1色刷り。この1色刷りの原稿が何気ないけど、旨いですね。グラデーションを縦断する白抜き文字、それが見えにくく成っていくせめぎ合いを理想のバランスでまとめています。この方の「原稿力」、底力あるなぁと感心してしまいました。
この本の大きな特徴は、全体が「冬、春、夏、秋」に分かれていること。それぞれの章の紙に冬:コミックルンバホワイト、春:同ピンク、夏:同ブルー、秋:同クリームが使われています。う、嬉しいです! ルンバをこんな風に使っていただけて!
そして、各章の扉はマットコートの両面2色刷り。章の紙の色に合わせたグレー、ピンク、ウルトラマリン、オレンジの色と銀インクを使っています。この2色刷りもいいなあ。使いにくい銀との組合せでここまで雰囲気出せるんすか!多分、表1-4と表2-3、この扉4枚、そして本扉のトレペ(ノンスルーホワイト1色刷り)は同じ作家さんが描かれたと思いますが、多色刷りの技量、センス、凄いなあと本当に感動してしまいました。しかし、アンソロジーって、やっぱり楽しいですね。 (代表 武川)
表2-3が青の1色刷り。この1色刷りの原稿が何気ないけど、旨いですね。グラデーションを縦断する白抜き文字、それが見えにくく成っていくせめぎ合いを理想のバランスでまとめています。この方の「原稿力」、底力あるなぁと感心してしまいました。
この本の大きな特徴は、全体が「冬、春、夏、秋」に分かれていること。それぞれの章の紙に冬:コミックルンバホワイト、春:同ピンク、夏:同ブルー、秋:同クリームが使われています。う、嬉しいです! ルンバをこんな風に使っていただけて!
そして、各章の扉はマットコートの両面2色刷り。章の紙の色に合わせたグレー、ピンク、ウルトラマリン、オレンジの色と銀インクを使っています。この2色刷りもいいなあ。使いにくい銀との組合せでここまで雰囲気出せるんすか!多分、表1-4と表2-3、この扉4枚、そして本扉のトレペ(ノンスルーホワイト1色刷り)は同じ作家さんが描かれたと思いますが、多色刷りの技量、センス、凄いなあと本当に感動してしまいました。しかし、アンソロジーって、やっぱり楽しいですね。 (代表 武川)
アイデア賞 you're my only shinin' star / 歌織様 [star lily]
キャラクターの服装を特殊加工で表現!- この本の主役であるキャラクターのスカートの裾をレーザーカットと艶消し金箔で再現。表紙加工を服の裾に見立てる発想に驚くとともに、キャラクターへの深い愛情が伝わってきます。
- >>箔押し詳細へ
グラデーションが効果的なトレペ扉- レース加工から覗くトレペの扉に箔押しでタイトルを飾っている珍しい装丁!トレペ扉はグラデーションが印刷されており、下にある新・星物語の遊び紙がうっすら透けて夜の始まりのよう。さらに遊び紙の奥には美しい口絵が続きます。
- >>季節の遊び紙詳細へ
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絵柄にマッチした特殊紙表紙
- 表紙には「スタードリーム」を使用。タイトルに合った名称とパール調の輝きが絵柄に融和し、全体の雰囲気をより高めています。
表1はスタードリームクリスタルというパール系の紙に4色カラー。この紙が絵の雰囲気を見事に受け止めています。そして、絵の魅力を地から押し上げています。
小口のレース模様は、FATEのキャラクター、セイバーのスカートということになるのかな。このレース模様はレーザーカットです。そう、トムソンではなく、レーザーカット!です。可愛らしいレースの穴(直径2mm)を作るためには、トムソンでは無理があったんですね。そしてレース模様の一つ一つに艶消し金箔が打たれています。
次のトレペの濃い青のグラデーションの印刷が、明け方の空を表すようで美しい。そこにタイトル「you're my only shinin' star ~きみはぼくの輝ける星~」が銀箔で印字されています。
そして次に遊び紙として印刷無しの星物語クロウが入ります。この紙も漆黒の空に燦然と輝く星、というイメージですね。
FATEのセイバー讃歌のアンソロジーになるのでしょうか?「可愛らしいロマンチックさ」が溢れていて、いいですね。
(代表 武川)
小口のレース模様は、FATEのキャラクター、セイバーのスカートということになるのかな。このレース模様はレーザーカットです。そう、トムソンではなく、レーザーカット!です。可愛らしいレースの穴(直径2mm)を作るためには、トムソンでは無理があったんですね。そしてレース模様の一つ一つに艶消し金箔が打たれています。
次のトレペの濃い青のグラデーションの印刷が、明け方の空を表すようで美しい。そこにタイトル「you're my only shinin' star ~きみはぼくの輝ける星~」が銀箔で印字されています。
そして次に遊び紙として印刷無しの星物語クロウが入ります。この紙も漆黒の空に燦然と輝く星、というイメージですね。
FATEのセイバー讃歌のアンソロジーになるのでしょうか?「可愛らしいロマンチックさ」が溢れていて、いいですね。
(代表 武川)
アイデア賞 極彩色図鑑 / 安藤 繭美様 [つぼみかん]
鮮やかな5色の寸足らず遊び紙!- まず目に飛び込んでくる鮮やかな遊び紙の階段は、登場人物それぞれのイメージカラーを表現! 遊び紙を寸足らず加工し、全色を見せるという卓越したアイデアは、タイトルの「極彩色図鑑」と見事にマッチしています。
- >>寸足らず表紙詳細へ
表紙用紙に「リアクションFS」を使用- 偏光で輝く豪華な用紙「リアクションFS」。 傾けることによってあえて見えなくなるよう設計したと言われる裏表紙のシルバー印刷部分は、 用紙との相乗効果で効果抜群!見る人に不思議な驚きを与えてくれます。
- 洗練されたレインボー箔のタイトル
- シンプルに箔押しされたタイトルは表紙の特殊紙とも相性抜群。重みがあり上品で、図鑑という響きにぴったり。
- >>箔押し詳細へ
黒子のバスケの小説本のアンソロジーです。表紙はリアクションFSアクア、落ち着いた感じのメタリックの紙です。表1はタイトルをレインボー箔で押しているだけ。イラストは使用されていません。
表4は、ウルトラマリンとシルバーの2色刷り。作家名をウルトラマリンで、その背後に小説の一節をシルバーで印刷。その文章がうっすらと浮かび上がる趣にしています。
この表紙は寸足らず表紙。左右148mmあるべきところ123mmしかない。残りの25mmの露出した部分に5枚の遊び紙を5mm間隔で並べています。山吹、みどり、ブルー、りんどう、赤。おお、これはキャラクター5人の名前に入っている色名なんですね。
「極彩色図鑑」と言うタイトル、そしてキャラクターのテーマカラーを遊び紙で……と並べていくと「主張しすぎ」という雰囲気に成りかねませんが、そうならずに上品に綺麗に纏めています。その大人のデザインを讃えました。 (代表 武川)
表4は、ウルトラマリンとシルバーの2色刷り。作家名をウルトラマリンで、その背後に小説の一節をシルバーで印刷。その文章がうっすらと浮かび上がる趣にしています。
この表紙は寸足らず表紙。左右148mmあるべきところ123mmしかない。残りの25mmの露出した部分に5枚の遊び紙を5mm間隔で並べています。山吹、みどり、ブルー、りんどう、赤。おお、これはキャラクター5人の名前に入っている色名なんですね。
「極彩色図鑑」と言うタイトル、そしてキャラクターのテーマカラーを遊び紙で……と並べていくと「主張しすぎ」という雰囲気に成りかねませんが、そうならずに上品に綺麗に纏めています。その大人のデザインを讃えました。 (代表 武川)
アイデア賞 それが私と僕ならば / サカヒサ様 [まぁ、そんな感じ]
技あり!スポットクリアコートで、隠れたメッセージ- カラーカバーに透明のスポットクリアコートを使い、表紙に書かれた文章の一部が、角度を変えたときにのみ読めるよう作られています! また背のタイトルにわざと違う文字を重ねており、発見した人に驚きと喜びを与えてくれます。
- >>スポットクリアコート詳細へ
小説本+カバー+カラー表紙+カラー口絵で見ごたえ満点- カバーの下に隠れたカラー表紙には、中身を表す別のタイトルが…。 端々に散りばめられた仕掛けと美しいデザインが402ページのボリュームある本文を盛り上げ、1冊の本として見る人を圧倒します!
- >>カラー口絵詳細へ
>>カラーカバー詳細へ
- 雰囲気を引き立たせるクラフト扉!
- 本文の前後に挟まれたクラフト扉はそれぞれ刷色を替えており、抜群におしゃれな目次と奥付として機能しています。
- >>扉印刷詳細へ
カバーにスポットクリアコートを施しています。「スポット」つまり、一部分のコーティングです。マット(艶消し)PPの上に グロス(輝き)ニスをコーティングして、そこだけのグロス感を際だたせているのです。
この作品の場合は、カバー1で林檎と小説の一節(300字弱)が、林檎色-濁った赤-に印刷されていて、上から透明なグロスコーティングが施されています。
カバー4では別の一説(300字弱)が薄めのオレンジ色に印刷されていて、これにグロスコーティングが施されています。一応厚盛りのコートではないのですが、字が細いせいか、かなり出っ張った手触りです。
私は、以前から、スポットクリアコートは、「とってつけたようで、どこかなまめかしい」 と思っていましたが、この作品は、この「とってつけたなまめかしさ」を逆手に取って、見事に活かしているように思えます。右手に持たれた林檎のなまめかしさ、それが文章を引き摺りながら立ち上ってくる……。
もう、この一つだけで「絶対、賞を差し上げちゃう!」という気持ちになりました。 (代表 武川)
この作品の場合は、カバー1で林檎と小説の一節(300字弱)が、林檎色-濁った赤-に印刷されていて、上から透明なグロスコーティングが施されています。
カバー4では別の一説(300字弱)が薄めのオレンジ色に印刷されていて、これにグロスコーティングが施されています。一応厚盛りのコートではないのですが、字が細いせいか、かなり出っ張った手触りです。
私は、以前から、スポットクリアコートは、「とってつけたようで、どこかなまめかしい」 と思っていましたが、この作品は、この「とってつけたなまめかしさ」を逆手に取って、見事に活かしているように思えます。右手に持たれた林檎のなまめかしさ、それが文章を引き摺りながら立ち上ってくる……。
もう、この一つだけで「絶対、賞を差し上げちゃう!」という気持ちになりました。 (代表 武川)
アイデア賞 百万回プロポーズ / 持田 ルイ様 [エンドルフィ]
フルカラーに見える多色刷の絶妙な配色!- 一見、カラーに見えるこの表紙が2色刷で刷られているとは驚き! 「ハンマートーンGA ひまわり」の紙の色を活かし、 カラーよりも難しいと言われる多色刷りを抜群のセンスで掛け合わせています。
- >>色刷表紙セット(旧:SELECTセット)詳細へ
多色刷をカラーに見せる魔法の白箔- 本の印象を大きく変えているのは白箔の存在! 地色の影響を受けない白箔が表紙の中で浮かび上がり、周りのすべての色を引き立てています。 この配色、このバランスだからこそ生まれる空間に、作家様の感性をひしひしと感じます。
- >>箔押し詳細へ
表紙はハンマートーンGAひまわり、強い黄色の紙です。その黄色の紙に紅とスカイブルーの2色刷りをしている。
お解りでしょうか、紙がY、インクがMとCですね。インクの三原色で刷るのとほぼ同じになります。ですから、この表紙、一見、カラー印刷に見えます。例えば、黄色+スカイブルー=緑色、黄色+紅=赤、黄色+紅+スカイブルー=茶色になるわけです。
こういう手法って無理がありそう……と思われるかもしれませんが、いやいや、そうではありません。大輪の向日葵に囲まれた二人のキャラというイラストは、違和感のない、素朴ですがパワフルなカラーになっています。
そして、ここが大切。タイトルを「白箔」で押して、それを茶色の縁で囲ませています。これが向日葵を押しのける強さで前面に押し出されています。まず、向日葵ありき、そこから紙を考え、配色を考え、タイトルを……と積み重ねた作品なのでしょう。
カリブ海の島、切り出されたばかりの石で作られた真新しい階段、それを二段ずつ登っていく。仰ぐと太陽がまぶしい……。そんな青春の力強さを持った表紙であり、マンガですね。 (代表 武川)
お解りでしょうか、紙がY、インクがMとCですね。インクの三原色で刷るのとほぼ同じになります。ですから、この表紙、一見、カラー印刷に見えます。例えば、黄色+スカイブルー=緑色、黄色+紅=赤、黄色+紅+スカイブルー=茶色になるわけです。
こういう手法って無理がありそう……と思われるかもしれませんが、いやいや、そうではありません。大輪の向日葵に囲まれた二人のキャラというイラストは、違和感のない、素朴ですがパワフルなカラーになっています。
そして、ここが大切。タイトルを「白箔」で押して、それを茶色の縁で囲ませています。これが向日葵を押しのける強さで前面に押し出されています。まず、向日葵ありき、そこから紙を考え、配色を考え、タイトルを……と積み重ねた作品なのでしょう。
カリブ海の島、切り出されたばかりの石で作られた真新しい階段、それを二段ずつ登っていく。仰ぐと太陽がまぶしい……。そんな青春の力強さを持った表紙であり、マンガですね。 (代表 武川)
本フェチ大賞第2回、受賞者の皆様本当におめでとうございます!
素晴らしい装丁の数々を紹介させていただき、ありがとうございました。
「本フェチ大賞」は1年ごとに大賞を決める装丁コンペティションです。
新規エントリーを随時受付中!こだわりの1冊でのご参加をお待ちしています!