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basic rudiments for drum and percussion
nupkirlidzo様 [ygnealris.]
- 使用オプション
- 表2-3印刷 / 本文2色刷
受賞コメント
- nupkirlidzo様
審査員賞に選んで頂きありがとうございます。
多くのアイデアを実現して頂き、とても感謝しています。ありがとうございました。星を印、星を繋ぐ線を音楽記号で表し、楽譜を捲るように読める本を作る事にしました。
音楽記号はドラムスティックのストロークを元に、印は星座をモチーフに、星座は音楽のために必要な時間を表しています。
鑑賞する際はページを床に広げ、片付ける際は出した時と違う順番で収めると良いと思います。
今後作りたい本
次は色刷りと小口染め、箔押しを使ってみたいです。 御朱印のように判を捺す制作を好んで行っていますが、印泥を変えて落款を捺すように、赤系統の多色刷りをすると鮮やかで楽しそうと考えています。
- 審査員コメント
星々を楽器の打点、星座をつなぐ線でドラムスティックの軌道を 表現するという発想にまず驚かされますが、その星座と楽譜を “御朱印”に見立てて星を赤、線や文字をスミで印刷する事で、 非常に威厳のある、神秘的な仕上がりとなりました。
また、綴じずに二つ折りとした本文は、 楽譜としての機能と同時に、御朱印帳は蛇腹折りで綴じない事にも 繋がっている点も見逃せません。
“楽譜”“星座”“御朱印”と、 要素だけではミスマッチに感じる組み合わせですが、 星座の神秘性と御朱印の荘厳さは相性も良く、シンプルながら コンセプトを余すところなく伝える為に考え抜かれた仕様であると分かります。
自由な順番で鑑賞して、組み替えて、感じ取る。 本を作る、ということはどこまでも自由なんだと気づかされる一作です。